なんと今年2本目です。ザ・スズナリでやらせていただいた「THE GHOST STORY〜影がゆく〜」からたったの2ヶ月ちょっとで、しかも新作。去年までのペースが嘘のようですね。しかもこのわずかの製作期間にも関わらず、今回も素敵な出演者陣・スタッフ陣が集まってくれました。嬉し有難いばかり。あとはもうドドーンと突っ走るしかありません。今回も「劇」小劇場を見たことのない「場所」にすべく奮闘開始です。ハードなSF演劇を引き続きお送り致します。新型発電機、まだまだフル稼働中。砂漠の海に沈んだ「劇場」で、乞うご期待!!とお待ちしております。
大西一郎
私もかつて『デザートをあなたと』という作品を書いたことがあるが、これは、砂漠に飛行機が不時着するのだが、生存者が次々と殺されていくというミステリだった。砂はたいていがシリコンであるが、誰だったかSF作家がシリコン生命体(人間は炭素体)というのを創作して、次代をになうのはそいつらだろうてなことをいうていた。地球が砂となっていく戯曲や小説やシナリオを私も数多く書いている。絵本も書いているのだが、これはまだ上梓されていない。砂といえば石川啄木の短歌「いのちなき砂のかなしさよさらさらと握れば指のあひだより落つ」にとどめをさすが、現存の地球の砂漠はその殆どが太古、海だったことを知っている者は少ないのではないか。
北村想
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